IE9ピン留め

個展、神戸・東京  

2011年 12月 15日



「水島優 展 影の肖像」
2012年1月10日(火)ー21日(土)
水曜日定休日
11:00~19:00
最終日は18:00まで
オープニングパーティー 1月14日19時から

ワークショップ・レクチャー・展覧会スペース
寺子屋 garage
〒650-0003
兵庫県神戸市中央区山本通3-8-1 1F garage
garage主催者専用番号:090-1583-7303
e-mail:s.b.s.garage@gmail.com
blog:http://d.hatena.ne.jp/TERAKOYA_garage/
twitter:http://twitter.com/TERAKOYA_garage



カフェトーク@C.A.Pカフェ
「水島 優(アーティスト)×唄 邦弘(神戸大学大学院) カフェトーク-写真の影/光を捉えること」
司会 太田 賢佑(garage主催)
1月15日 15:00~17:00
参加費:無料 ※カフェでのトークイベントですので各自、飲み物などをご注文頂きますよう宜しくお願い致します。

C.A.P
〒650-0003 神戸市中央区山本通3-19-8
神戸市立海外移住と文化の交流センター内
tel&fax : 078-222-1003
http://www.cap-kobe.com/

日常のなかで私たちは、影を光を遮るものとして、あるいは自身の歪められた姿としてしか見ていません。それに対して、この写真展のなかで、影はそれ自体が、ひとつの形として捉えられています。そのため鑑賞者は、写真の光と影を見ることになります。ただし、その影は、現前するものを不在にし、また不在のものを現前させます。そのため、その姿は、実際の対象の写し/移しでありつつ、それ自体が全く異なったイメージを見る者に与えるでしょう。
さらにこの作品では、光と影の境界は曖昧にされます。影はたんに光の反転ではなく、むしろその二つが互いに浸食し合う領域を作り出している。そのとき、鑑賞者のまなざしは否応なしにその曖昧な光/影の境界線へ向けられることになるでしょう。
唄邦弘(神戸大学大学院)



水島優展
La Mémoire de l'Ombre(Memory of Shadow)

2012/1/26(水)~2/8(水)
日月、休廊 最終日16時まで
12時-19時オープン 

「レセプションパーティー & ミニコンサート 1/28(土)16時~18時半
作曲家 渡辺 愛とチェリスト 任炅娥(イムキョンア)による即興音楽の演奏。”闇/光”」

Satelites ART LAB.(サテライツアートラボ)
東京都千代田区神田神保町1-15木下第二ビル2階
http://sateliteslab.com/

# by masarumizushima | 2011-12-15 11:40 | NEWS | Comments(1)

冬の匂い  

2011年 10月 20日

すっかり寒い日が続くようになってきました。
とはいっても最高気温15度ほどで、8月後半にもこのような気温が続いていたかと思うと思ったよりも寒くなっていと思えるから不思議なものです。

今年は7年ぶりに日本で年末年始を迎えることになり、近年味気ない正月を過ごしてきたのでなんだか楽しみ。
それと同時に日本で迎えるクリスマスも7年ぶりということで多少戸惑いがある。

フランスではクリスマスは家族で一緒に過ごす日で、年越しを友達とすごす人が多い。
なのでクリスマスが終わるとどうも一年が終ったような気になってしまい、ちょっとも物悲しい気持ちになる。
僕はフランスに家族がいるわけではないので、同じような境遇の人と一緒にわいわいすごすことが多い。
しかし毎年かかさないのは、クリスマスイブの夜は教会のミサに出席すること。
クリスチャンでもない僕がクリスマスのミサだけは必ず参加する理由は、これが日本での初詣の感覚に似てるからかもしれない。
僕は日本に住んでいた頃は毎年二年参りに行ったのもあって、ミサでクリスマスを迎えるというのが二年参りに似たようなところがあって心がリフレッシュのだろう。

教会によってはミサが終った後にホットワインを配ってくれるところもある。
そのホットワインをいただきながら、夜のオレンジ色の街頭に照らされた石畳の上を歩きながら我が家に帰ると、心がほっと安らいでいることに気付かされる。

今年はそのクリスマスを日本で迎える。
フランスのクリスマスとはまた違った日本のクリスマスを味わいながら、我何を思うのだろうか。

# by masarumizushima | 2011-10-20 08:34 | 日記 | Comments(0)

リニューアル  

2011年 09月 22日

数年ぶりにホームページをリニューアルしました。

まだまだ手直しをしなければいけませんが、とりあえず公開します。


"comming soon"となっている新作の発表は、日本での個展になります。

乞うご期待。



ニュースのページを別に作ったので、これからはblogも書くようにします。

# by masarumizushima | 2011-09-22 09:45 | NEWS | Comments(0)

個展: 7月7日〜24日  

2010年 06月 21日


 



水島優 個展


開催期間
2010年7月7日(水) ~ 7月24日(土)

オープニングパーティ
7月10日 16:00 - 18:00


サテライツ・アート・ラボ

open 12:00 - 19:00 
日・月:休廊
(最終日7月24日は16:00まで)

東京都千代田区神田神保町1丁目15 木下第二ビル 2F
半蔵門線、都営新宿線、都営三田線・神保町「A7」出口より徒歩1分

03-5467-7281
info@satelites.jp

http://sateliteslab.com







twitterで在廊中かどうかインフォメーションを流すかもしれません。
http://twitter.com/mizutamanegi



今回の展示は、去年展示したセーヌ川のシリーズと、新作になります。

新作は、実物を見ないと全然わからないものなので、是非おいで下さい。

# by masarumizushima | 2010-06-21 06:37 | NEWS | Comments(0)

スライドショー  

2010年 03月 31日

昨日から、四ツ谷三丁目にあるギャラリー「明るい部屋」でスライドショー形式のグループ展に参加しています。
去年の個展で出した作品のスライドショーですが、動画を混ぜながらの映像になっています。

去年の個展でのトークショーで、写真についての時間性について少しお話をさせていただきました。
セーヌ川で煌めく光を瞬間的に捉える中にも、1秒や何十分の一秒がフィルムに焼き付けられると。
今回、動画を混ぜることによって、その時間性というのはより明確になるのではないかと思っています。


もし、お近くに行かれることがあれば、足をお運び下さい。



開催期間
3月30日〜4月11日


ギャラリーの一周年記念パーティも開催されるので、良ければ是非。

★  4月10日(土)20時〜
 予約不要・参加無料です。
 お気軽にお越し下さい。


企画ギャラリー 明るい部屋
〒160-0018
東京都新宿区須賀町1番 村越ビル2F
TEL : 03-6380-5696 FAX : 03-6380-5697





続いて、ちょっと先の話になりますが、
7月6日から、同月24日まで神保町にて個展をします。


atelites art lab.
東京都千代田区神田神保町1-15 木下第二ビル2F

tel: 03-5467-7281
info@satelites.jp



こちらはセーヌ川の作品をメインに、過去の作品と新作を少々展示する予定です。

展示に合わせて日本に帰国しますので、ぜひおいで下さい。
オープニングパーティーの日には在廊する予定です。


他に、6月にパリでグループ展に参加する予定です。


それはまた追々。

# by masarumizushima | 2010-03-31 17:01 | 写真 | Comments(0)

個展 (東京四谷)  

2009年 07月 12日

個展をします。

「La Seine」





会期:7月28日ー8月9日
オープニングパーティー & トークショー 7月29日 20:00から






トークショー:
水島優(写真家) × 佐藤剛(歴史学者)

テーマ
「セーヌの流れと時間の流れ」

佐藤剛
専門:フランス中世文化史
早稲田大学文学学術院 非常勤講師


企画ギャラリー 『明るい部屋』
〒160-0018
東京都新宿区須賀町1番 村越ビル2F
tel: 03-6380-5696
http://akaruiheya.info/
12:00-20:00 月曜休み

今回の展示は、初めての個展となります。
ギャラリーもトークショーも無料になってますので、お気軽においで下さい。


個展開催場所のギャラリー「明るい部屋」は現代作家によるアートプロジェクトの一環として作られた二年間限定の非営利ギャラリーです。
面白い所なので、僕の展示以外でもぜひお立寄下さい。

会場にはなるべくいるようにしますが、事前に連絡をいただけたら確実かと思います。



たまには記事を書こうかなと思っている水島でした。

# by masarumizushima | 2009-07-12 01:29 | NEWS | Comments(2)

EXPOSITION  

2009年 05月 01日



Galerie Akié Arichi
26 rue keller
75011 Paris




COMMUNIQUE DE PRESSE


TITRE DE L'EXPOSITION:  LUMIERE ET METAMORPHOSE

NOMS DES ARTISTES:  MARION FRANZINI, MASARU MIZUSHIMA,
BRENDA HOFFMAN, ISABELLE SENLY, VINCENT ODON

DATE DE L'EXPOSITION: DU 12 MAI AU 13 JUIN 2009

DATE DU VERNISSAGE: MARDI 12 MAI 2009 DE 18H A 21H

Marion Franzini est une artiste française, née en 1982. Elle s'intéresse aux transformations et aux métamorphoses et va même jusqu'à parler de « transmigration ». Des lignes courbes, un mouvement souple et circulaire, une palette chaleureuse et tendre sont les signes distinctifs de son travail. Elle évoque la toute puissance des déplacements, le bouleversement du déracinement, la forme ovoïde récurrente qu'elle nomme son « monstre », nous rappelle que les frontières existent sans être infranchissables. Le passage d'un territoire à un autre matérialise avec un support pictural divisé en deux ou trois parties et ne provoque pas de rupture. Elle nous impose sa vision avec la plus grande des délicatesses.

Isabelle Senly est une artiste française, née en 1966. Elle nous montre un imaginaire archaïque d’objets parfois volumineux qu’elle qualifie de « Chrysalides », que son travail consiste à saisir au moment où se joue l’entre-deux de la transformation. C’est la construction d’une armature, légère et fine, noyée dans plusieurs épaisseurs de papier de soie, imprégnée. de résine translucide et laissant filtrer à la manière des vitraux, une trame vivante, avide de lumière dans laquelle elle introduit des éléments minéraux, végétaux ou organiques. Les oeuvres d’Isabelle Senly se font ici objets sacrés, idoles barbares où se concentre l’énergie de l’élan vital. C’est vers la fabrication des fétiches où domine un rapport religieux à la nature qu’il faut se tourner.

Les recherches de Brenda Hoffman, artiste argentine, née en 1976 , se font sur deux axes:
le photogramme et la photographie en noir et blanc. Avec le photogramme, il n'y a pas d'interven-tion de négatifs, ni d'appareil photographique. Les photogrammes d'été sont faits avec la lumière du soleil, selon le type de papier et un temps très prolongé, avec une gamme de couleurs qui vont du
marron au vieux rose, ivoire ou un jaune orange très vif. Le photogramme d'hiver se fait sur du papier baryté mat, avec un soleil très filtré par les nuages, un long temps d'exposition et des cristaux de sucre. Deux styles différents d’images présentent la nature.

Masaru Mizushima est un artiste japonais, né en 1983. Il présente des photographies sur
le jeu de la lumière sur l’eau. En fixant la lumière qui bouge dans une image photographique, semble-t-il, elle devient éternité. La photographie découpe un dessin de la lumière du moment qui existe dans le temps.

Vincent Odon est un artiste français, né en 1976. Il présente ses œuvres sur le thème de
l'eau et l'univers de la piscine sont les principales sources d'images pour mes récentes réalisations en dessin et en peinture. Certains objets architecturaux y sont détournés et apparaissent comme des incitations à de nouveaux usages. Les postures des personnages révèlent ces modifications même s'ils semblent vouloir ne pas y prêter attention.


「今回の写真について」

光は人間と共にあった。
太陽の光は豊かな収穫をもたらす神として崇められた。
イカロスは光に近づく為に翼を求め、ゴシック建築は光へ向かって高きへと昇りつめた。
光は希望であり、人々を魅了する絶対的な力であった。

だが実際、変わらないものなどない。
光も太陽の動きによって変化する。
全てが変化し続けるというのは、変わらない事実である。
それゆえに我々は変化の中で永遠を求めてきたのである。

ゆらぐ光を一つのイメージに定着させるということは、希望や力を定着して永遠のものとすることではないだろうか。

写真とはまさに、時間の中に存在する瞬間を切り取る光のデッサンなのである。


         水島 優




2009年7月28日から8月9日まで東京のギャラリー「明るい部屋」で行なわれる個展に先かげて、フランスでも展示することとなりました。
企画ギャラリー 明るい部屋

展示内容は日本とほぼ同じになると思います。
日本の個展は新作が成功したらそちらを出せるかもしれません。


今回の展示は「光と変化」ということで、画家二人、彫刻家一人、写真家二人となっています。
以前にも書いたように作家の作品を買うというのは作家の人生を共有すること。
特に若手作家の作品を買うというのは、共に人生を歩むということだろう。
その変化を楽しみながら、作家を自分で育てたような感覚になるかもしれません。

お近くの方は足を運んでいただき、気に入ったら応援するつもりで一枚でも買っていただけたら嬉しいです。

# by masarumizushima | 2009-05-01 09:06 | NEWS | Comments(0)

回帰  

2009年 02月 13日


ミステリー小説の謎解きのように記憶が甦ることがある。
それは記憶が甦るのと同時に、現在の認識不足とそもそもの記憶の欠如からくるものもある。

朝7時20分
いつも目覚ましをかけている10分前に目が覚める。
普段から出掛ける数分前まで二度寝三度寝を繰り返すことが当たり前な僕にはまず有り得ないこと。
なぜかぱっちりと目が覚めてしまった僕は、レポートのチェックを始める。

そして簡単な食事を済ませてから、銀行に行ったり、経理のことを済ませたり、溜まりすぎた洗濯物を片付けたりする。
それらの雑務だけでかなりの時間をとられてしまい、気付いた時には家を出なければいけない時間になっていた。

そこでまず記憶の欠如。
そそくさと出掛ける準備をしながら、朝から数時間自分は一体何をしていたのだと、自分をいじめる。明らかに雑務に追われていた。ぼ〜っとしてたわけでもない。
僕の感覚としては、時間がすっぽりと奪われてしまったような感覚だ。
無駄な自己嫌悪に陥ってしまった。

今日は昨日と同じで天気が良かった。
昨日はただ天気が良かっただけで楽しくて仕方なく、一人で勝手にモチベーションが上がるような感じであった。
しかし今日はまったく良い気分ではない。
かといって嫌な気分というわけでもない。
なんとなく不思議な気持ちを抱えながら出掛けた。


午後2時。
テンションを上げて頑張らなければいけない時に、突然、今朝見た夢を思い出す。
それも3つ同時に。

一つ目。
僕の目にメガネが合わなくなってくる。
だんだんと視力が悪くなってきて、僕の目は世の中を抽象的にしか見ることが出来なくなってしまう。
左右の視力が違うことから、どんどん気分も悪くなる。
もう二度と写真を撮ることは出来ない。
しかし感傷的な気持ちは記憶にない。
僕の中で芸術の終わりをただ冷静に受け取るのみだった。


二つ目。
恋人(みたことない顔)に好きな男が出来て、どうやって落とせばいいか相談される。
彼女の中で僕と付き合っていないことになっていたのか、付き合っていたことを忘れたのか、そもそも付き合うって何なのか分からない人なのか、そのへんのことは良く分からない。
ただ分かったのは、僕と彼女は恋人同士ではないということ。
これも感傷的な気持ちが記憶にない。
心変わりしない女性なんてこの世にいないという前提が夢の中ではあった。


三つ目。
僕は田舎にいた。
ただそれだけ。
緑の美しい山々と、緑に輝く稲穂が目の前の世界を占めていた。
季節は春から初夏という所だろうか。
僕の地元のようで地元じゃない、記憶の中にある原風景のようなもの。
その風景が僕の記憶の中でしか存在しないものだと夢の中でも気付いていた。
夢の中での夢。
そこに人間は誰一人として現れては来なかった。



その時点で、なぜ早起きしたのか思い出せた。
僕は悪夢を無感情的に見てしまい、夢を見ていられなくなったのだ。
なぜそこに感情がからんでこないのかが気になるポイントでもあるのだが、その時に何となく気分が冴えなかったのは夢をまだ引きずっていたからかもしれない。


午後6時。
一日を通して、どうも考え方が多少ネガティブな方向にいく。
夢のせいもあるが、それだけで一日引きずるわけはない。
その時にふと気付いた。
昨晩、作業をしていたせいで寝たのが4時すぎ。
そしてなぜかなかなか寝付けなかった。
今朝、多分夢のせいで早起きしてしまったので、睡眠時間は結局3時間ほど。
ようやく自分が睡眠不足で疲れているから多少ネガティブで感傷的になっていたということに気付いたのだ。

何てことはないのだ。ただ現在を生きればいい。
ただそれだけのことも、忘れてしまった過去に縛られてしまっていた。
それに気付いた瞬間、ついつい笑ってしまった。
そして多少元気になった。

結局出来事としては大したことはなかったのに、何だか精神的に一人で色々あった一日だった。

# by masarumizushima | 2009-02-13 06:00 | 日記 | Comments(0)

秦氏 グランプリ!!!  

2008年 12月 18日

11月28日、公開審査会において、秦氏がグランプリを受賞しました。

詳しくは下記から

キヤノン、「写真新世紀2008」グランプリを決定


僕も先ほど知ったのですが、喜ばしいことです。

今後、大阪、名古屋、福岡を回るそうなので、お近くの人は足を運んでみて下さい。

キヤノン:写真新世紀|スケジュール

# by masarumizushima | 2008-12-18 07:42 | NEWS | Comments(0)

告知: 秦雅則  

2008年 10月 09日

ご無沙汰しています。

あまりに記事を書かなさすぎて、二度と書かないんじゃないかと思っていた人も多いのではないでしょうか。
今日は僕のHPで広告が表示されなくなって、ちゃんと写真が見れるということ以外に大切な告知があります。

写真学生時代の同期でもある秦雅則くんが写真新世紀で優秀賞を受賞致しました。

丁度一ヶ月後から展示会が始まります。
今日から一ヶ月以内にこのblogを見れなかった人は、東京以外で開催される展示会に足を運んで下さい。


「写真新世紀 東京展 2008」

日 時 : 2008年11月8日(土)〜11月30日(日)10:00〜18:00
(木・金曜日は20:00まで、毎週月曜日休館)

会 場 : 東京都写真美術館 地下1F展示室
東京都目黒区三田1-13-3(恵比寿ガーデンプレイス内) TEL 03-3280-0099




グランプリ選出公開審査会 実施概要

日時 :2008年11月28日(金)15:30〜
会場 :東京都写真美術館 1F ホール


写真新世紀とは、多分日本で一番大きな公募展で、受賞者からは数々の有名人が出ています。


ここからはちょっと秦君の作品について僕なりの見解を簡単に書いていこうかと思います。

僕が学校で最初に話した人物は同じクラスになった秦くんで、その後最後のゼミでも一緒でした。
僕自身、彼の影響というのは結構大きかったと思っています。
比べることは出来ませんが、僕が一番心を許していたのも彼だったような気がしています。

彼は写真学校一年目で、写真が嫌いと言っていたような変わった人物で、現像時間が早くなるからと連続撹拌していた男です。
それも我が家で僕に準備をさせて現像をしていた気がしますが、そこらへんの特殊性というのは彼が写真学校に入る以前からの影響がとても大きいと思われます。

それというのは彼は元々油絵をやっており、一線展にも受賞したことがあります。
写真という表現によって表現出来るものを求めていたわけではなく、表現したいことを表現出来る手法を探していたのではないかと僕は思っています。
写真というのはフィルムに光を当てて銀を酸化させ、プリントする時にもう一度同じことをやって、フィルムの光の当たってない部分を光が通過して印画紙に画像を焼き付けます。
photographyというのは「光のデッサン」という意味ですが、光によって紙に画像を固定させるわけです。

しかし、彼の作品というのは絵の具などを使っていることから分かるように、写真というものに何かを乗せていきます。
それは光のデッサンとはまったく違った思考で作られています。
光を求めるのではなく、絵の具を混ぜていくと黒に近くなっていくように、闇を求めています。
それはゴシック建築が空へ空へと太陽と光の方へ向かっていくのとはまったく逆で、地へ地へと潜っていくことです。
その思考は古来から日本の伝統芸能で見られる思考であります。
写真という西洋で生まれて発展したものに、彼は東洋的な思考を取り入れているのです。

彼の受賞が写真新世紀という写真の賞であることが皮肉であるような気すらしますが、
写真を材料にしているという意味では写真の範疇なのでしょう。
彼の作品は一つたりとも写真の思考ではなく、日本における美術とは別に存在する「写真」というジャンルには当てはまりません。
ましてや「アート写真」などという日本にしかないものの範疇にも収まらないことでしょう。
それは一言で言おうとするならば、美術であり、芸術であるわけです。

現代日本において、谷崎潤一郎が言う「便器文化」が浸透し、人々がそれを求めている。
その中で、彼の作品から感じる昭和臭さというか古くささというのは便器文化に対する反逆であり、人間の「生」を真っ向から見つめてぶつかり合っている証拠である。
それは彼の作品一枚一枚から見ても分かるけれど、精力的に作られた物量を見たら明らかである。
僕には決して真似することの出来ない作品である。


彼は同じく同期の小野寺南くん等と東京都内で自主ギャラリー「明るい部屋」を運営する予定でいます。
小野寺くんも精力的に作家活動を続けている有望な作家です。
ギャラリーの新情報が入り次第また告知します。

気になって仕方のない人はギャラリーのHPをこまめにチェックして下さい。

明るい部屋
http://akaruiheya.info/


僕は展示会に行くことは出来ませんが、新人発掘の公募展というのは美術館で行われる著名人の展示会とは全く違う面白さがある。
作品を買うというのはその芸術家の人生の一部を共有することでもあり、共に生きることでもある。
既に死んでいる大物の作品を見ることはもちろん素晴らしいのですが、こうやってこれから世に出て行く作家を見続けるというのは自分が育てているつもりになって楽しめる。
この写真新世紀の展示会で、何かあなたの心の止まった作品に出会えることを祈りつつ、今日はこのへんで終わろうと思う。

それではまた。

# by masarumizushima | 2008-10-09 05:45 | NEWS | Comments(0)

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