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ポケットに夢を

天気のいい日に公園で本を読むことは最高の贅沢である。

ボクは天気がいいと嬉しくて嬉しくて適当に本をポケットにつっこんでそそくさと出かけることが多いのである。
すると、公園に着いてから気付くのである。
持って来た本がいかにも幸せとは無縁であるかに。
この前はドストエフスキーの「罪と罰」なんて持って行っちゃいました。
そんなもの読めるはずがありません。勘弁して下さい。

そんな天気のいい日にはこの本をオススメ!
寺山修司少女詩集
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こんな可愛い本をポケットにツッコんで散歩に行くわけですが、ボクは意外と可愛いものが好きだったりするんです。
最近は読まないのにポケットに突っ込んで出かけたりします。
ふとした時にこの本の存在を思い出して、さらっと読むだけで気持ちがいいんです。
1ページ読んでは本を閉じ流れる雲に空想をめぐらす。
なんて贅沢なんでしょう。

寺山修司はあしたのジョーの力石徹の“葬儀”で葬儀委員長を務めたりもしてます。
劇作家・詩人・歌人・演出家など色々な方面に多才に活躍した人です。
昭和の日本的なニュアンスを含んでいて一種の見放したような書き方の奥にも温かみのある詩になっています。

最後に詩を一つ抜粋してみます

『 けむりのペンで
  けむりの紙に
  書いたけむりのラブレター

  読まないうちに消えちゃった 』

寺山修司少女詩集


by masarumizushima | 2005-04-30 13:06 |

文字と言葉


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