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心の編集作業 友達の死

イチオシ!
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友達が亡くなりました。で始まるドキュメンタリー短編映画。

高校2年生の冬。
もうすぐ三年生になるという頃の一月。
まだ冬休みで新年の喜びが世間を覆っていた頃その悲劇は突然起きた。
母親、姉、そして主役(?)となる高校2年生の少女を乗せた車は事故に合い、3人は帰らぬ人となった。

その事故から1年後、クラスメイトでありこの映像を作った菅原亨さんはやっと心の整理がつき心の編集作業を始めた。
その想いを映像という形にし永遠に残すことに決めた。
それは高校卒業をすぐ目の前に控えた時だった。
クラスメイトのみんなは地元を後にして都会に出て行く。
そんな時に彼は心の編集作業をした。

死というものは身近にあるものだ。
そう思っていても普段は身近になんて感じていない。遠くで起きた出来事で、テレビの中とまったく変わらないように起っている。
知らない人が死ぬのと知ってる人が死ぬのでは心の衝撃が全然違う。
いくら頭でわかっていたって心は分からない。

本当に分かる、理解するって何だろう?理解する必要なんてあるのか?

ボクの周りはホント死なない。びっくりするくらい死と遠い世界に生きているように思う。今年の正月に祖父がなくなったことでさえ現実なのかどうか分からない。それまでボクの周りでは死なんてとても遠い存在だったから。
その人がその人のいるべき場所にいない時に突然悲しみがやってくる気がする。

映画としてどうだ、とか。死を題材にするには、とか。そんな事を置いて見てほしい。
もちろん時間がある時に。なんせ30分ですから。
ボクは彼の心の整理に作ったこの映像を気持ちよく見れた。
メッセージや心の在り方が真っ直ぐな作品は見ていて気持ちがいいですね。

イチオシ!


by masarumizushima | 2005-04-30 21:23 | 映画

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