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夢と現実

先ほど新潟で地震があったらしい。

すぐに実家に電話してみたが案外平気だったみたいだ。
私が小学生くらいの時にも震度5くらいの地震があったのを覚えている。
その時の記憶は今でも鮮明に覚えている。

でもそんな連絡があってもパリは今日もいい天気で、まるでそんなことは信じられない。

遠いから当たり前だが、実際に日本から歩いてきたわけでもないのでそんなに遠くに感じないのだ。
距離ほど分からない感覚はない。
時間なら大体分かっても距離はつかめない。

離れた現実は現実として受け止めることが出来ない。
情報を知っていた所で役に立たない事なんていくらでもある。

情報化された社会にいて、入ってきた情報がすべて現実のように仮想現実を作り始めてしまう。
その仮想現実は本当の現実にぶつかるまでは自分の中で現実になる。
仮想現実が壊れた瞬間の爽快な気分は味わったものにしかわからないが気持ちがいいものだ。

人は安定を求めて日常のたわいもない情報を仕入れ蓄積する。
そのヴァーチャルな世界は情報という骨組みで作られたはりぼてでしかすぎないのに。
目の前のハリボテに自分の理想を押し付けて現実を見ないようにする。

不安は辛いから。怖いから。

パリがこんなに天気がよくて気持ちよくて幸せなのに、
日本で台風だったり、地震だったりなんてとても信じられない。

でも大変なことになってなくてよかった。
by masarumizushima | 2004-10-23 21:20 | NEWS

文字と言葉


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