カテゴリ:映画( 22 )

愛 天使の意味するもの

真っ青な空から落ちてくる一枚の白い羽根。
ふわりふわりと漂いながら、風に吹かれ、一人の男性の所まで飛んでくる。
これは、映画フォレスト・ガンプの冒頭のシーンである。



このシーンによって、ガンプは天使を意味しているということが分かる。

現実にもたまにそのように羽根が舞い降りてくることがある。
想像が好きな人にとっては、天使が近くに居るのかもしれないと思える出来事なのかもしれない。
しかしロマンチックさの欠片もない僕としては、どこの鳩の羽根だろうと思ってしまうが、
どう考えても前者の方が、夢があって良い。

ガンプが人間ではなく、なぜ天使なのか。
まずは別の映画に登場してくる天使と比べてみよう。
アメリカではクリスマスに必ず放送される(らしい)映画、「素晴らしき哉、人生!」に登場するクラレンスという天使がいる。


見た目はおじさんで、羽もない。パッと見は人間にしか見えない。いわゆる西洋絵画に登場してくるような、羽の生えた天使ではない。しかし彼は映画の中では天使として登場してくる。実際に奇跡も起こせる。
ガンプは奇跡も起こせなければ羽もない、映画の中では少しIQの低い普通の人間である。
ではなぜ彼が天使を意味しているかと言えば、僕は人に無償の愛を与えられるからだと思っている。

多くの人間は愛されることばかり考えていて、自分が人を愛することを考えていない。
そのようなことを心理学者のエーリッヒ・フロムは言っている。
詳しくは彼の著書「愛するということ」を読んでいただきたいのだが、ここでアマゾンの内容紹介の所だけ引用させてもらおう。

愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に渇えつつも、現実にはエネルギーの大半を、
成功、威信、金、権力といった目標のために費やし、
愛する技術を学ぼうとはしない。

愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、
愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。


人は孤独である。一人で生まれ、一人で死んでいく。そう言う人もいる。
愛によって生まれ、家族の愛に見守られながら死んでいく。それは孤独ではないかもしれない。
多くの場合、人は孤独を恐れている。狩猟民族の頃からしたら、集団から孤立するということは死を意味していたのかもしれない。人類が農耕を始めてからは尚の事そうなったかもしれない。
長い進化の過程で見たら、現代の核家族化し、独り暮らしの人が増えている現代の社会というのは本当に一瞬のことで、そう簡単に人は適応出来ない。
SNSなどで孤独を紛らわしてはいるが、一部ではfacebookは鬱発生装置とまで言われている。
色んなもので何とか気を紛らわせながら、孤独という人生をなんとかごまかしているのが人間なのかもしれない。
欲深い人間は、もっともっと沢山のものを欲しがり、愛についても求めることを優先していく。
自分が相手から何を与えてもらえるのか。そんなことばかり考え、表層だけを繕いながら、薄っぺらい価値観の元で社会に同調していく。
どうしても欲の捨てられない人間という生き物は、その欲から何かを欲していってしまう。

最初の映画の話に戻すと、天使とされている二人には共通点がある。
二人共、自分のことではなく、人の幸せのために生きているということだ。
フロムの言う、愛する技術という、人が学ばなければいけないものを生まれつき持っている
子供は可愛い。ただ存在するだけで愛される。知らない人の子供でも、笑顔で手を振られたら多くの人が幸せな気分になってしまう。それは彼らの存在が愛される為に存在し、本当的に愛してしまうような作りになっているのだろう。
ここでフロムの言葉を引用しよう。


 幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。

 成熟した愛は「愛するから愛される」という原則にしたがう。 

 未成熟な愛は「あなたが必要だからあなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているからあなたが必要だ」と言う。



あなたを愛しているからあなたが必要というのは、ガンプがジェニーに対して言っているのとまったく同じである。ジェニーが何をしても、ガンプは彼女を認め、彼女の為に何かしてあげたいと思っている。


 誰かを愛するというのは単なる激しい感情ではない。

 それは決意であり、決断であり、約束である。

 もし愛が単なる感情にすぎないとしたら、「あなたを永遠に愛します」という約束はなんの根拠もないことになる。



ガンプはジェニーが病気で長く生きられないのを知っていながら、神に永遠の愛を誓います。
フロムが言うように、決意であり、決断であり、約束です。


 もし、自分の足で立てないという理由で、誰か他人にしがみつくとしたら、

 その相手は命の恩人にはなりうるかもしれないが、二人の関係は愛の関係ではない。



ジェニーは自立した女性ではありませんでした。だからこそ、ジェニーにとって、ガンプとの関係は愛の関係にはなれなかったのでしょう。ジェニーにとってガンプは命の恩人であり、ジェニーは安らかに死を向かえることができました。
それでもガンプには何の後悔もありません。それは彼の知性に問題があるからだけではなく、彼が天使のような心を持ってるからだと言えるのではないでしょうか。

冒頭で書いた「素晴らしき哉、人生」に登場する主人公のジョージ・ベイリイも、自分の夢がある中、人々を助けるために自分の人生を使います。彼が窮地に陥った時、今まで彼に助けられて来た人たちは喜んで彼を助けます。
ガンプが幸せかどうか、それは分かりませんが、彼は決して不幸だと思っていないのではないでしょうか。人間であるジョージ・ベイリイは、天使の助けを借りて生きることに希望を見出します。そして今まで助けてきた人々の助けによって幸福になります。彼は人の為に生きることで、孤独にならずにすみました。

天使になることは出来ませんが、幸福になるために愛するための技術を学ぶことは、いつの時代どんな人にとっても必要なことのように思います。





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by masarumizushima | 2017-10-10 10:18 | 映画

少女趣味だと笑ってくれ

心配してくれたみなさんありがとう。
結構元気にやってます。
時間をかけて解決した問題は覚悟も心の準備も出来ているもので本人は余裕しゃくしゃくだったりします。
そう、本人よりも周りの方が騒いじゃうなんてよくある話。
大丈夫ですよ、男ですから。

男ですからと言っておいて今日見た映画は「耳をすませば」

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そうジブリの名作です。
日本からDVDを持ってきてるのです。

用事の帰りにとりあえず映画館に行ったのはいいものの、時間が丁度いいのがスターウォーズくらいだったので、待つのも面倒だとそそくさと帰ってきて久しぶりにDVD鑑賞。
この映画のラストで「結婚してくれ〜」ってのがどうも古くさい気がしないでもないが、このメロメロな感じが好きだったりします。
ちょっとやる気なんか出てしまって、坂道の上に住みたくなってしまうのです。

パリで坂道の上っていったらモンマルトル?
確かに住みたいかも。
でもあそこはアメリの影響でアメリカ人に買い占められているので無理。

明日は家探しでモンパルナス界隈の不動産屋を見て回るつもり。
まずは参考までにってことで。

そんな坂道の上に住みたい気分にさせてしまう映画です。
中学生の恋。
可愛らしい。
い〜よね。青春ってい〜よね〜!

まだまだ青春まっただ中の水島がお送りいたしました。


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by masarumizushima | 2005-06-13 07:56 | 映画

青春の後の青春映画

今日は6/15公開のLes Poupees Russes / ロシアン・ドールズ

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いつものように思いつきで見てきました。
いや〜最高!
笑えるし、感動。
昨日のPAPAのようにフランス映画の素晴らしさを堪能できた。
フランス映画ってやっぱりいい!

そんなわけで帰ってから映画について調べたんですが、この映画は続編らしいです。
** スパニッシュ・アパートメント **

スパニッシュ・アパートメントの予告編を見たんですがめっちゃ面白そう!!!
見たい見たい見たい〜〜〜!!!

セドリック・クラピュッシュは高校卒業後、ニューヨークで映画を学んでいたそうです。
そのせいかエンターテイメント性もある気がします。
フランス映画最高!!

映画のせいか何なのか、どんどんフランス好きになってます。


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by masarumizushima | 2005-06-11 05:53 | 映画

親子愛

久しぶりの更新。
今日見た映画の紹介。

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L'interpree

主演はNicole Kidman

ボクはNicole Kidmanが大好きでいくら映画がつまらなそうでも喜んでしっぽ振って見に行ってしまうんです。
この映画もそんな感じでハリウッドっぽい感じがまったく面白くない。
ボクには政治も社会もどうでもいいんです。
というか難しい話になればなるほど映画の内容がわかりません(笑)
そんな感じで内容は大体しか把握できなかったけど、Nicole Kidmanが美しくて目がハートになりました。
映画の為に絞ってきた時の緊迫感がいいですね。
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公開前からずっと気になってた映画。
親子の旅を描いた作品ですごい奇妙なストーリーでもなく、ただ親子の旅です。
その旅の中での親子の関係がとても好きで、イタズラ好きな子供みたいな父と泣き虫な子供の関係が見ていて心をなごませます。

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フランスっぽいコメディーの良さもあるし、オープニングもカッコイイ。
子供が次男という設定らしいんですが、その甘えん坊っぷりが自分とだぶってしまったりして。
笑いながら心が温かくなるようないい映画でした。

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by masarumizushima | 2005-06-10 11:40 | 映画

ひさびさの更新

怠け過ぎよねって怒られたのもありつつ、やはり見た映画の記録はつけたいなと思い更新再開。

今日見た映画は

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フランスのコメディー大好きなボクとしては大満足。
映画を見る前に色々と嫌なことがあり、今月中に引っ越さなきゃ家なしって状況でハラハラしています。
大体ハプニングが起きた後は元気になるんですが、時間がたつと落ち込むので落ち込む前に映画に逃げてきました。

いや〜正解。
ついてます。面白い。
これがフランスって感じがする。パリが舞台だしね。
ウィットにとんだ笑える映画。
オススメ


昨日は

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予告を見た時から楽しみにしてたんです。
モノクロ映像に血だけ赤とかで、激しそうで面白そうだなと。

実際は期待を裏切らない感じでしたね。
ブルース・ウイリスが出ただけでいい映画って気がした。
彼の存在感はすごい。
動くアメコミですね。
出て来る女優がアメコミっぽいバカっぽい感じで嫌だな〜と思いながら、後半には可愛いと思ってしまう自分がなさけないです。
結構いい感じです。
グラフィック好きな人にはオススメ。
映像系ですね。
カンヌに出品されただけあって、なかなかいいです。
アクション大作とは違う。

某映画のように、グラフィックだけに凝っておしつけがましい映画は嫌ですね。
そういうのは1時間の短編で結構です。


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by masarumizushima | 2005-06-03 09:03 | 映画

才能は自分で磨きましょう!!

いや〜久しぶりに予想を超えてくれました。
悪魔的でもありながら、心地いい裏切り。

今日見たのは本日(5/25)が公開初日のImposture

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大学教授であり有名な作家。同僚が売れたりして嫉妬などして、新作が出来ず悶々としている時に、教え子が素晴らしい作品を書いて来た。
そこで盗作するために誘拐・監禁・放火までしてしまいます。

まぁそんな話です。
ボクはこの映画をドロドロ系で見た後にすっきりしないB級映画と予想して、Laetitia Chardonnetが可愛いから見たんですがこれが面白い!
Brice de Niceの時も同じような事を言ってますが予想を裏切り期待を超えられた時の喜びは相当なものです。映画最高!

続きを読む。ネタバレ注意!!!


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by masarumizushima | 2005-05-26 08:29 | 映画

映画ベスト100

The Complete List - ALL-TIME 100 Movies - TIME Magazine

アメリカの雑誌タイムで映画100選が選ばれました。

結構昔のが多いですね。
コマーシャル主義になってから映画がダメになっていると言われていますがその通りなんでしょうか?
確かにハリウッド映画は昔の方が面白いんです。
戦争でヨーロッパの監督がアメリカに逃げたのが原因。

ゲーム業界も同じみたいですね。
昔は予算がなかったからアイディアで勝負をしていたのに、今はお金をかけた大作。


あと2005年3,4月のボックスオフィスで俺の大好きな映画「Brice de Nice」が第一位に輝きました〜〜〜〜〜!!!!

Unifrance

いや〜色々な作品が目白押しだった3,4月でよく一位になりました。
おめでとう〜!
フランスのコメディーは最高だよ。
だって俺にも分かるバカっぷり。
少し前の映画「奇人達の晩餐会」もオススメです。

早く、アクションやコメディー以外でも、会話が面白いような映画も楽しめるようになりたいですね。




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by masarumizushima | 2005-05-24 04:47 | 映画

早速見に行ったよ。スターウォーズ

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STAR WARS Japan: スター・ウォーズ ジャパン

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フランスでは今日が公開初日。
ということで、ついでだから初回を見てやろうと思い早速見てきました。
まったく初回なんて見るもんじゃありませんよ。
子供がうるさすぎる、、、、
でも、たまにはこんなのもありかな。

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何がよかったかって、やっぱり大作の王道を見るというのは精神的にいいですよ。
すかっとするしね。
それになんでダースベーダーになったのかとか、そんな事は見てのお楽しみってな具合なので何も言いませんが、一流のレストランは前菜も美味しいってことですかね。
安心して見れますよ。
そんな所は足さなくていいのに〜!とかそんな事はない。
しっかり作られてますよ。
グラフィックもすごいしね。
期待を裏切りません。

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でもこの映画は消化試合みたいなもんだから始めっから分かっていたけれど、期待を裏切られないと少しつまんないね。
説明的だし。
何か物足りない。
それはボクの個人的な性格のせいだと思うけれど。

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アナキンがダークサイドに落ちて行く過程で、よりにもよってフランス語吹き替えで見てしまったがためにほぼ理解できていない。
そこが惜しいです、、、(涙)
アナキンのダークサイドに染まった顔が良いね。悪魔。

やはり全9作の構想で最初に4を作ったのは正解だった。
さすがルーカス。
でも4だけでよかった気もする。
4が全てで4が最高。
他のは4の補足
1と2なんて3の補足。だから補足の補足。
そりゃつまらんよ。しょうがない。
3はまだ良かったよ。4の補足だしね。

結論
やっぱ4が最高!

でも素晴らしいものの補足も素晴らしい。当たり前だけど。
だからといって続編を作るのはどうかと思う。
それは今の日本に言いたいけどね。

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個人的に最近ナタリーポートマンがツボです。
GARDEN STATEを見てからハマってます。
昨日も映画を見に行ってしまいました、、、

スターウォーズは2回目はないかな、、、、
やはり魂を揺さぶる映画を見たいね。


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by masarumizushima | 2005-05-18 23:57 | 映画

コメディー!

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BRICE DE NICE フランス語HP

ポスター見て、絶対につまんない青春系映画なんだろうなっと勝手に思っていた。
サーファーの男が色々ありつつ最後には優勝みたいな。
最後は恋人も出来て幸せだよね。みたいな。

ところがドッコイ!
コメディーでした(笑)
少しくらい情報を調べてから見ろと言われそうですが、クジみたいで楽しいよ♪

このかなりおバカさんな男は小さい頃から自分が一流のサーファーだと思ってるんですが、彼の住んでいるニースの海には波がない。そう、彼は丘サーファーのようなものなんです。
それで家は金持ちで毎晩パーティー三昧。
くだらない。くだらない。

でも最高にくだらなくて面白い!
後ろに座った少年と一緒に大爆笑でしたよ。

たまにはこんなコメディーで息抜きを。
見た後にすっきり明るき気持ちになって、ついつい歌ってしまうかも♪


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by masarumizushima | 2005-05-14 04:07 | 映画

幸せな結婚生活?

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ネタバレするとつまんないので感想だけにしておきます。

カンヌ映画祭にも出品されているLemmingを見てきました。
観客はおじいちゃんおばあちゃんばかり。
なんか、いいよね〜♪なんて思いながら見ていたら、、、

多分こういう映画は内容を聞かない方がいいし、予告も何も見ない方が面白いと思う。
あえて何も書きませんよ。

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最後に一言
結婚って大変だね


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by masarumizushima | 2005-05-14 00:35 | 映画

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