小さな魔術師

先ほど、学校の帰りににバスを待っている時に小さな女の子に会った。
まだ小学校に行く前くらいの小さな女の子だ。
髪は綺麗なブロンドで顔も丸くてすごく可愛らしい顔だった。

昔から地味に子供が好きなので見ていたらおかしな行動をし始めた。
しゃぶってた指をその唇から離し、ぐるぐると腕を回し始めた。

お前は工事現場のおっさんかと心の中で小さくツッコんでみた。

彼女はますますその動きに激しさが増していく。

ついには屈伸運動も加わり、たまに踊る工事現場のおっさんがいるらしいがそんな感じ。子供ならではの激しさだ。

子供にしてみれば普通なんだと思う。
その子だけがおかしいわけではない。
ただその時に私にはとてもおかしく見えた。

世界にはいくつもの他の世界が存在するのではないのか。
想像と幻想と現実の境目もまだはっきりしない子供だからこそ行動に表れる。
彼女の中では想像された世界も現実になる。

私もウルトラマンは現実にはいないけど、いると思っていた。
どこかに。
でもそのどこかは、どことは言えなかった。
そんな事すら考えなかったから。
疑いもしなかった。

そのさっき会った女の子はその後に「ブーン」とか言い出し目の前を走る車や(主にバイク)を指差して遊んでいた。

そのうち俺に気付くと今度は隠れるふりとかしたりして、俺もついつい彼女の遊びに付き合ってしまった。
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by masarumizushima | 2004-10-13 20:26 | パリ

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